緩やかなゾーニングでホテルライクな住まいづくり

パブリックゾーンの一角を間仕切りひとつでプライベート空間へと差別化

広々とした大空間の一角に、ひとつの間仕切りだけでくつろぎのプライベートゾーンを設け、ホテルライクな暮らしを演出するリノベーションをご紹介いたします。

まずはLDKです。
もともとあった4つの部屋をまとめ、さらに天井の躯体をそのまま塗装して十分な高さを確保することで、圧倒的な大空間へと生まれ変わっています。全体多的に明るい色味を基調とし、開放的でさわやかな印象が心地よく感じられる一室になりました。

LDKの一角には間仕切りを設置し、同じ部屋でありながら独立空間としてゾーニングしています。実はこの一角、クイーンサイズのベッドを置いてくつろぎの場所になります。大空間を緩やかにゾーニングすることで、パブリックゾーンと差別化しながらプライベートゾーンの確立を実現しているわけです。

開放感を感じながら贅沢な時間を過ごせる、まさにホテルライクな住まいになりました。

間仕切り壁にはガラスブロックを設置しています。
適度な明かりを採り入れられるだけでなくインテリアとしての効果もあって、それだけでおしゃれな雰囲気がつくれます。

キッチンは濃色の木目が印象的なペニンシュラタイプです。腰壁のカウンター上部は完全にオープンとしているため、室内全体を見渡せる開放感があります。

そして壁には白のサブウェイタイルを採用。シンプルでいつまでも飽きのこないデザインと、汚れが付きにくい機能性を兼ね備えている点は、他にはない優位性といえるでしょう。

リビングダイニングの床には、味わいのある節がナチュラルな雰囲気を醸し出すレッドパインの無垢フローリング。レッドパインはその内部に多くの空気層を持つことから、断熱性が高く素足で歩くと暖かさを感じられます。また経年とともにあめ色へと変化していくことでも有名ですが、表情が変わっていく味わいを楽しめるのも魅力のひとつです。

こちらは十分な広さを確保した玄関です。
可動棚を靴収納とすることで、通気性を高めて玄関特有の湿気や臭いを効果的に抑えます。

玄関からLDKへとつながる廊下の天井はダクト現しとしており、天井が高く空間を広く見せるとともに無骨なかっこよさを演出しています。

そして廊下には大きめの収納が用意されています。目隠しとしてカーテンで仕切れるようにしており、スペースを有効活用しながら抜群の収納力を確保しています。

圧倒的な広さを誇るLDKを、間仕切りひとつで緩やかにゾーニングすることで、まるでホテルのような開放感とくつろぎを感じられる住まいづくりが実現できました。

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