キッチン越しに、広がる世界

黒が際立つリノベーション

こちらのお部屋のリノベーションのテーマは「黒と鉄」。全体がそのようなイメージというわけではないですが、随所にアイアンと黒を盛り込み、重厚感をもたらすことで施主様のご意向通りのお部屋を仕立て上げました。

ポイントになっているのは、リビングとキッチンの間に設けたアイアンの吊戸棚。こちらはキッチンの収納力確保のため、またお部屋に意匠を持たせるため、施主様からのご希望で造作しています。


アイアンの吊戸棚にはお酒をおいて、二人の時間を楽しめるようにしている

この吊戸棚はエキスパンドパネルという網状の棚板を使用しており、棚の上に食器や調理器具を置くだけではなく、S字フックを使って物を吊ることもできます。大変機能的であり、かつ金属の質感が大人の雰囲気を醸し出してくれます。


ご夫婦の好きなお酒を存分に

施主様はこのアイアンの吊戸棚にワイングラスホルダーを設置。カウンターには足の長いチェアをおいて、バーのようなスペースを作り上げました。夫婦の団欒、また友人を招いてのホームパーティーの際に大活躍しているということです。


もちろんキッチンの収納としても利用可能

 

コントラストを際立たせる室内

アイアンの雰囲気をもり立てるには、室内のコントラストに配慮する必要もあります。床や角、レールなどに黒を配置する代わりに壁は純白、天井はスケルトンのグレーコンクリートと、3色を効果的に使わけている点も、こちらのお部屋の大きな特徴。さらに床は意識して濃色のフローリングにしており、豊かな色の量感が感じられるようになっています。

寝室にもライティングレールを設置

リビングに限らず玄関横のシューズボックス、各所のライトなどにも黒を使用。窓枠やドア枠モクロを配置するなど、黒をいかに使い、そのコントラストを際立たせるかに挑んだともいえます。


スケルトンにした天井にはライティングレールを設置


洗面所の棚板にも黒を使い、メリハリの有る空間に

全体として、バーのようなキッチンカウンターを中心に、大人の雰囲気、高級感が漂うリノベーションが完成しました。


大型のシューズボックスも黒で統一したものに

 

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